〒792-0060 愛媛県新居浜市大生院2151-10 えひめ東予産業創造センター2F TEL(0897)66-1085 FAX(0897)66-1082

核酸分解に依る気相式除染システム『steriXcure』
COVID-19感染症ウイルス除去率99.994%(TCID50,@15℃)

2013年認定【認定製品・技術】①気相式核酸分解装置/技術(DNA/RNAフリー)、
2021年認定【認定製品・技術】②循環式除染機能付き感染症ウイルス(病原体)除染システム『steriXcure』

 

シーライブは1989年創業のベンチャー企業。電子回路設計の技術を元に、各種生産ラインの自動・省力化などに携わってきた。その電子回路設計技術は、高度な技術が求められる宇宙分野にも採用。観測衛星に搭載される電子回路基板を手がけるなど、その技術力は高い評価を得ている。社名の“SEALIVE”は、21世紀に誕生し「時代と共に進化し、皆様と共感し、共に成長する企業」と言う想いを籠めて命名された。2008年頃には、自社製品として九州大学医学部と共同開発した、滅菌ガス発生装置「バイオベクター®」を開発。気化させたメタノールを触媒に通すことで滅菌効果のある複合バイオガスを発生させる仕組み。

環境除染機能付き感染性ウイルス(病原体)除染システム「ステリックスキュア(steriXcure)」は、バイオベクターをさらに進化させた。同装置は、核酸分解99.99%以上を有すること、病原体(ウイルスやバクテリア)を失活すること、エンドトキシン(パイロジェン)を不活性化することの3つの有効性を気相式で、かつ短時間で同時に発揮する特徴を有する次世代の除染システムだ。
汚染されたエリアを早期に除染し、二次感染リスクのない環境を早期に浄化再生する。部屋の広さにも依存するが、従来のホルマリン燻蒸の3分の1程度の時間でウイルスの完全失活を実現。特にステリックスキュアGE100Sは、浮遊ウイルスをHEPAフィルターに高速吸引しながら除染ガスで同時に失活し、浮遊と付着のウイルス除染ガスを水平360°方向へ噴射しながら対流を増幅する循環除染機能を有している。またWiFiによる無線操作(8複数台操作可能)とIoTプラットフォーム(AWS)による遠隔監視制御機能を新開発して搭載する。なお、循環除染機能を省略したコンパクトモデルGE100P3Sも用意する。

動物実験施設のパスルームやP3室の滅菌除染に使用され、国際空港の検疫室(P3室)や製薬製造工場での滅菌バリデーションなど(※1)の分野で活躍している。新たに導入が期待される施設は、感染性ウイルスCOVID―19への有効性が実証されたことから、衛生検査所や研究機関などのP3とP4施設や、適さない場面が増加する過酸化水素ガス、過酢酸ガスに変わる技術として拡散性と浸透性に優れた気相の同装置の採用が期待される。また米国のP3、P4ではホルマリン燻蒸しか有効な除染方法がないとされていることから(※2)、核酸分解能を有する同技術の適用をめざしていく。新たな市場としては地球外への菌を持ち出さない技術が求められる宇宙開発機関へのアプローチも予定している。
 鈴木康士社長は「学術的に滅菌効果の証明を進めて安全を担保。さまざまな分野を対象に実証実験を行う。そのためにもスポンサー企業の獲得や、第三者として評価できる研究機関との連携を強化する」と話す。
 

※1 滅菌レベル:1/1000000以下 @BI
※2 COVID-19(SARS-CoV-2)TCID50 99.994%、LTV4.2 @室温域15℃以上