聴覚障がい者・言語障がい者向けの緊急通報システム「ガチャピー」

株式会社妻鳥通信工業

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認定製品・技術
緊急Web通報システム『ガチャピー』
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「独立志向が強かった」という元銀行員の妻鳥圭志社長は、1995年に妻鳥通信工業を設立した。設立当初、テレビで衛星測位システム(GPS)の特集を見て「この技術を使って新しいことができるのでないか」と自社製品の開発に着手。96年に自動日報管理システム「同行部長」を発表した。同製品を自動車などに取り付ければ、その日一日の移動した経路をパソコン上の地図で確認できるシステムで、タクシー会社などで採用された。98年にはリアルタイムで位置情報が取得できる「見つけ太郎」を発売するなど、一貫してGPSを活用した製品開発に取り組んでいる。

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2004年に発売した緊急Web通報システム「ガチャピー」は、聴障障がいや言語障がいを抱える方の緊急通報手段として開発された。事前登録しておけば、携帯電話やスマートフォンの画面に表示されたボタンを選ぶだけで、消防本部に救急車や消防車の出動要請が届く仕組み。携帯電話やスマートフォンのGPS機能を利用して位置情報を取得するため、外出先からでも通報が可能。またGPS機能がない場合でも、居場所を入力することで通報することができる。

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緊急通報システムは、自治体ごとに構築されており、同システムの売り込み先は各自治体となるが「小さな会社で実績もないため、全く信用されなかった」と、妻鳥社長は発売当初を振り返る。それでも04年に新居浜市消防本部が運用を開始したことを皮切りに、同年松山市消防局、06年今治市消防本部と愛媛県内で地道に運用実績を重ねていった。08年には千葉県浦安市消防本部で採用されるなど、同システムを採用した自治体は愛媛県外にも広がり、14年末の時点で16の自治体に採用されている。

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東日本大震災以降、日本全体で防災意識が高まり「東日本大震災で多くの聴覚障がい者の方が犠牲になったことから、震災後は自治体担当者も積極的に話を聞いてくれるようになった」という。12年には総務省で「大規模災害、聴覚・言語機能障がいに対応した緊急通報技術の開発」という全国的な緊急通報システムの構築に向けた研究会が立ち上がり、同社も参画している。今後はガチャピーをベースとしたシステム開発を行い、将来的には統一規格のシステムを全国の自治体に導入することを目指しているという。

ガチャピーの普及を進める一方、今後はGPSから脱却して民間企業をターゲットにしたシステム開発も進める方針で、「安価で世の中に役立つシステムづくりには自信がある」という同社のチャレンジはこれからも続いていく。

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