低消費電力のマイクロバブル発生装置で市場を開拓。

株式会社ジンノ工業

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認定製品・技術
①フィルター洗浄不要のろ過装置、②気液二相流旋回型マイクロバブル発生装置『ゼットバブラー』
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ジンノ工業はプラントの配管・設備工事、製缶、各種金属加工を手がける。創業は1984年。住友重機械工業のクレーン部品のほか、製紙関連設備や貯水槽の製作などに携わってきた。さまざまな現場に触れ、社内には豊富な製造ノウハウとユーザーニーズ、製品アイデアが集まる。2013年、神野浩社長はフィルター不要のろ過装置を開発し、以降はメーカー色を強く打ち出している。

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現在、力を注ぐ気液二相流旋回型マイクロバブル発生装置「Z-Baburer」は2015年に発売した。装置内部で渦を作り、真空状態で発生する負圧により吐出口の円盤(遊性バッフル)を回転。旋回流によるせん断と遊性バッフルによる物理的な刺激で大量のマイクロバブルを生み出す。

供給できる最小の泡は10マイクロメートル。神野社長は「旋回流せん断方式は供給する粒径のコントロールもしやすい」と解説する。

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開発は先に製品化したろ過装置のフィルター洗浄に泡の力を活用しようとしたのがきっかけだった。しかし完成するとマイクロバブル発生装置が一躍、注目を集めた。

他社製品と差別化するための独自性能を“動力”に絞り込んだ「Z-Baburer」。標準モデルは水圧さえあればバブルを作り出せる。コンプレッサーなどが不要で、電気代は同等性能の他社製品比3分の1。24時間フル稼働するユーザーにとってランニングコストの低さは魅力的だった。

マイクロバブルは農業や水産分野における成長促進、水質浄化などに効果があると言われており、装置の業界団体が検証に取り組んでいる。ジンノ工業も農業施設や魚の養殖場、入浴施設など地元を中心に納入実績を拡大。メッキ洗浄など工業用途の需要も出てきており、これまでに累計70台以上を納入してきた。小型装置からスタートしたが、今は大手のプラントにも対応できるサイズまで製品構成も増加。今後は高圧ラインアップを充実させていくとともに、メンテナンスサービスの構築も検討する。

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一方、独自構造でろ過とフィルター洗浄を同時に行う「ウォータースクリュー濾過フィルター」も動き始めている。大手企業から仕様を定めた開発依頼があり、これまでフィールドテストを重ねて耐久性など性能向上を図ってきた。下水処理などでの活用が見込まれ、今後の販路拡大が期待できるという。

神野社長は客先の製紙工場で聞いた水にかかるコストや調達の悩みを製品開発のヒントにした。既存の仕事にに追われる中、実際の着手までに時間はかかったが、「開発を進め、さらに声を聞くことで新たな商品の発見につながっている」とメーカーとしての歩みに自信を見せている。

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